スクエアエニックスが3月に221億円の特別損失を計上したようです。
221億ということは販売する予定で企画から何からたくさんのクリエイターが関わってある程度開発をしていたということだと思います。それでも完成させて売るよりも、開発をやめて221億の損失を計上するほうが傷が浅いと経営判断したということのようです。
ゲーム開発はとんでもなく巨額の投資を必要とするのに、単価がとても安く(1万以下で買えてしまう、投資金額に比して販売価格が安すぎる)、日本の場合は少子高齢化で販売しても人口動態的に出荷本数が少なく採算が合わない状態になってきています。(当ゲームですらかなり開発費がかかっているので、ゲーム自体がハイリスク事業)
そのため、中国の資本や支援を受け入れてやっと開発しているところまであります。
ゲームは時間・お金・才能を潤沢に投資してやっと製品ができるというギャンブルなので全ゲームプレイヤーは企業とクリエイターに「作ってくれただけでありがとうございます!!」と感謝すべきだと思います。(他のエンタメコンテンツとくらべてもはるかにお金がかかりすぎている)
スクエアエニックスの開発中止の経営判断は賢明だと思います。お金がかかっている以上利益を出せなければ商品を出す価値はありません。あまり売れない、または利益が少ないものをわずかのコアファンのために頑張って作っても、投資回収できないからです。そうなると株主に重大な損害を与える事になります。株主に損害を与えないためにも最終的に黒字にできなければその努力は中止すべきですし、できなければ経営的には自殺行為です。(バンダイナムコも2024年5タイトル以上を開発中止にしたようです。ゲームは作っても採算が合わないと判断)
開発中止の報を知り改めて、ゲームを買う人は批評をする前に「作ってくれただけでありがとうございます!!」と感謝しなければならないと思います。
本当に、こうした経営判断を見習いたいと思いました。
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