しばらく前からアンフェル編のモンスターをいくつか描いています。(Youtube)
ゲームは小説版のシナリオにそって開発していくので、モンスターも基本的には小説のイメージにそってデザインしていきます。
でもゲームの場合、定期的にバトルを入れてバランスをとる必要があるので、小説には出てこないモンスターを即席で作る場合があります。
アンフェル編の遺跡のシーンは本来、抒情的で静かな展開なので、小説版ではほとんどバトルはありません。小説はゲームと違って、物語がメインなのでその流れを乱すような展開がたくさんあると話が進まなくなったり、単純に読みにくくなったりするからです。
ゲームと小説では、器がまったく違うため、表現手法も異なります。
でも小説の雰囲気をゲームにそのまま移してまず思ったのが、ノベルゲームみたいに退屈だな。ということでした。そのため、どういう展開にしたらこの退屈さを解消できるか少し考えて、対策を施すことにしました。
対策のために作ったのがこのモンスターです。↓
遺跡のある場所に、小説版には出てこないモンスターを配置し、このモンスターに違和感のない物語を追加しました。これでポッと出のモンスターでも、無理やり配置した感がなくなります。
ただひとは、全キャラクター&モンスターに物語があり歴史や人生を感じられるようにしているので、絶対に「ゲームの都合上とりあえずモンスター配置しました」という感じにはならないようにしています。
このモンスターがどういう存在なのかは、ぜひゲームで確認してください。
イラスト的には、フォトバッシュという技法を使っています。
使った写真は、AIで作ってもらった架空の町や廃墟です。書き始めたときは街と一体化しているデカくて黒いモンスターというおおざっぱなものでしたが、描き進めていくことでだんだん形ができていき、こういう絵になりました。
光を追加したのは、黒くてデカいだけだと禍々しいだけの存在になるので、記憶とか思い出を光で表現したかったからです。
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